体調や気持ちが揺れやすい時期でも、オンライン授業は「学びを止めない」現実的な選択肢です。ポイントは、根性論ではなく環境と手順で集中を支えること。ここでは家庭で今日から整えられる具体策と、コピーして使えるチェックリストをまとめます。
集中が続くための基本原則

- 目的は一文で明確に
例「比例の文章題を解けるようにする」。曖昧な「頑張る」ではなく、終わり方が想像できる目標にします。 - 時間は短く区切る
25分集中→5分休憩のサイクルなど、1回を30分前後に。長時間の粘りよりも、短い成功を積み重ねる方が続きます。 - 難易度は「易→普通→少し難しい」
最初に必ず解ける内容で助走をつくると達成感が生まれ、次の一歩が出やすくなります。難問で止まるより、少しでも前進することが重要です。
物理環境を整える(座るだけで集中しやすく)

- 姿勢と視線
カメラは目の高さ。画面との距離は40〜60cmを目安に。椅子は足裏が床につく高さに調整。 - 音の管理
ヘッドセットを用意し、周囲の生活音を最小化。家族には「授業中」サインを共有。 - 明るさと視認性
顔に自然光、画面は暗すぎ・明るすぎを避ける。ブルーライトは体調に合わせて調整。 - 配置の固定化
右手側にノートと筆記具、左手側に飲み物。教材・電源・ティッシュは手の届く範囲に。
デジタル環境を整える(誘惑とトラブルを先回り)
- 端末は授業用に一本化し、不要タブは閉じる。通知は停止。
- ミュート・手を挙げる・チャットのショートカットを事前に練習。
- 回線はルーター近くを基本に。切れたら音声のみへ即切替、復帰後に映像オンという手順を家族で共有。
- 代替手段を持つ(予備端末/テザリング/充電器)。
授業の運用
- 前の整え(準備3分)
水・教材・充電・回線確認・トイレ。目的を声に出して一文で確認。 - 進行中の関わり方
チャットで反応から始め、慣れてきたら音声やカメラで短く発言。集中が切れたら深呼吸3回、席で伸びを30秒。必要なら一時カメラオフも可。 - 終了後の整理(5分)
今日やったことを一行でメモ、次にやる一つを決め、質問があれば短く送る。完璧より提出・共有を優先。
うまくいかない時のリカバリー
- 接続に疲れる→紙のワークに一度切替え、終わったら戻る。
- 難問で止まる→易しい問題に戻して手応えを作る。正答率80%で合格、残りは次回へ。
- 雑音が気になる→ドアに「授業中」表示、イヤホンへ変更、席の位置を壁向きに。
- 眠気が強い→開始前に白湯か常温水を一口、換気、照明を少し明るく。
保護者の声かけ例(短く具体的に)

- 開始前:「今日は何をどこまでやる?」
- 休憩中:「ここまでは進んだね。次はどれにする?」
- 終了後:「一番うまくいったのは何?次は何を一つだけやる?」
- しんどい時:「一旦止めよう。質問だけ送って今日はここまででも大丈夫。」
実践チェックリスト
準備
□ 目的を一文で言えた
□ 水・教材・充電・回線を確認した
□ 不要タブと通知をオフにした
□ 椅子とカメラの高さを調整した(画面距離40〜60cm)
授業中
□ 25分集中→5分休憩のサイクルにした
□ 反応はチャットから始め、無理なく発言へ進めた
□ 集中が切れたら深呼吸・伸びで30秒リセットした
□ 困ったら音声のみへ切替える手順を使えた
学習内容
□ 易しい問題から始めて手応えを作れた
□ 普通レベルを時間内に終えた
□ 少し難しい問題を1問だけ試した(無理なら次回へ)
終了後
□ 一行メモを書いた(やったこと/次やること)
□ 必要な質問を短く送った
□ 提出・共有まで完了した
保護者
□ 家族内で「授業中」サインが共有されている
□ 代替手段(予備端末・音声のみ)を確認した
□ 声かけは行動+事実で短く伝えた
まとめ
集中は「頑張り」だけで作るものではなく、環境と手順で支えるものです。座れば集中しやすい配置、短く区切る時間設計、易しい→普通→少し難しいの順、そして終わりの整理。この四つが回り始めると、日々の学びは途切れません。完璧よりも前進を一つ。小さな手応えを積み上げていきましょう。
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