中学校の不登校にフリースクール併用を取り入れる進め方 具体ステップを解説

登校がむずかしい時期でも、学びと安心の接点を切らさない方法として「学校+フリースクール(オンライン/通い)の併用」があります。ここでは、家庭で実行しやすい手順と、現場で使える文例・スケジュールづくりの考え方をまとめます。

ステップ1:目的と範囲をはっきりさせる

はじめに「何のために併用するのか」を二つまで言語化します。

・数学の基礎を取り戻し、定期テストで白紙をなくす
・安心して関われる居場所を確保し、人との会話を週1回は経験する
対象も具体化します。例:数学は比例・一次方程式だけ/参加は午後の短時間だけ など。

ステップ2:併用モデルを選ぶ(オンライン/通い/ミックス)

お子さまの調子と家庭の動線に合わせて型を選びます。
・オンライン中心型:自習見守りや少人数授業を短時間で。
・通い中心型:地域のフリースクールに週1〜2回短時間滞在。
・ミックス型:午前は学校の相談室、午後はオンライン自習など。
無理に長時間を狙わず、短時間の成功体験を優先します。

ステップ3:学校の窓口を決めて連絡する

担任、養護教諭、学年主任、スクールカウンセラーなど、連絡の主窓口を一人に絞ります。初回は「目的・当面の範囲・連絡方法」を簡潔に共有します。

初回メール文例
件名:学習支援とフリースクール併用についてご相談
本文:
いつもお世話になっております。〇年〇組 〇〇の保護者です。
当面の目的は①数学の基礎の立て直し、②安心して関われる場づくりの二点です。
週3回の短時間オンライン参加を軸に、学校とは週1回の近況共有を希望します。
連絡は本メール宛に週1回、要点のみで結構です。面談が必要な場合は希望日時をご提案ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

ステップ4:体験と「1週間の試行」を先に決める

いきなり長期計画を固めず、まずは1週間だけ運用して手応えを見ます。

試行スケジュール例
・月:オンライン自習25分+振り返り5分
・火:休息/家庭での短い学習(ワーク1ページ)
・水:オンライン少人数授業30分
・木:学校の相談室へ30分訪問(体調次第)
・金:オンライン面談15分で一週間の整理

終了後は家族で「できたこと/負担だったこと/次に調整したいこと」を各一言ずつ出し合い、必要があれば支援先と学校へ質問します。

ステップ5:記録と共有の型を作る

記録は短く、同じ型で続けます。写真やスクリーンショットも活用します。

日々のメモ例
・学習時間:25分
・内容:一次方程式の基本
・感想:最初の3問は解けた/文章題は次回に回す

週の要点共有(学校・支援先向け)
・今週できたこと:計算の正答率が上がった
・来週の予定:文章題を5問だけ/学校には木曜午前に短時間訪問
・気になる点:画面越しの発言が不安→チャット中心で参加を継続

ステップ6:出席扱いの相談は「材料」をそろえてから

学校ごとに運用は異なりますが、相談の土台になるのは次のような材料です。
・学習の計画と実施の記録(時間、単元、提出物など)
・やり取りの頻度と方法(週1回の要点共有など)
・支援先での学び方がわかる資料(週次・月次のまとめ)
無理に一度で決めず、まずは限定的な単元や時間帯から合意して実績を重ねます。

ステップ7:定着のための調整ルールを決める

続けるほど調子の波や行事で計画は揺れます。最初に「崩れた時の戻し方」を決めておくと安心です。
・時間短縮の合図:今日は15分だけに切り替える
・参加形態の変更:音声のみ/見学モードに一時変更
・記録の簡略化:一言メモとチェックだけにする

参考イメージ(一般的なケース例)

お子さまの状況に合わせて参考にしてみてください。

ケースA:回復初期(オンライン中心)
・目標:座る時間の確保と計算の再開
・運用:月水金にオンライン自習25分、金に面談15分。学校には週1回メールで要点共有。
・想定される変化:正答率が上がり、見学だった雑談にチャットで一言参加

ケースB:午前は学校、午後はオンライン
・目標:学校内の安心場所を作りつつ、英語の基礎を整える
・運用:火木は学校の相談室に30分滞在、月水金はオンラインで音読と短文練習。
・想定される変化:学校での滞在を45分に延長、オンラインでは小テストを導入

ケースC:定期テスト前の短期強化
・目標:理科・社会の用語定着
・運用:オンラインでクイズ形式15分×3回/週、家庭では一問一答の音読。
・想定される変化:提出物を期限内に整え、次回の範囲確認を前倒しで共有

よくある悩み

・接続だけで疲れてしまう
 初回は見学から。入室〜退室の流れを練習し、話すのはチャットのみでも問題ありません。
・難しい問題で止まってしまう
 必ず易しい問題から始めて手応えを作り、普通レベルを片づけてから少し難しい問題を1問だけ。止まるより、少しでも前進することを優先します。
・家庭の負担が大きい
 連絡は週1回の要点共有に固定。記録は時間・内容・一言の三点だけに絞り、写真共有で省力化します。

まとめ

併用の目的をはっきりさせ、短い試行から始め、同じ型の記録で学校とつなぐ。これが「無理なく続く」ための基本線です。オンライン/通いの比率は固定せず、週ごとに調整して構いません。大切なのは、実感を伴う小さな成功を積み重ねることです。

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ウィアリスは、不登校の小中高生に向けたオンラインフリースクールです。3Dのバーチャルキャンパスで、授業・自習・雑談をその日の調子に合わせて選べます。学習計画の設計、日々のログ、週次・月次のまとめまで一体で運用し、学校との情報共有も現実的に進められます。併用前提のスケジュール設計や、試行週間の伴走も可能です。まずはご家庭の状況をうかがい、続けやすい形から一緒に始めましょう。

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