【200人調査】不登校の子がオンライン学習から学校復帰するまでの期間は?最初の一歩と親が直面した壁を調査

オンラインでの学びを始めたあと、保護者の方がいちばん知りたいのは「ここからどれくらいで、また学校とつながれるのか」という見通しではないでしょうか。復帰の道のりは家庭ごとに違い、参考にできる情報も多くありません。

そこで株式会社WIALISでは、中学生のお子さんが不登校・不登校傾向を経験し、オンラインでの学びを始めた保護者200名にアンケート調査を実施しました。復帰までにかかった期間、「最初の一歩」の形、その過程で見えた変化とつまずきを伺っています。


今回の調査について

調査は、中学生のお子さんがいて、現在または過去に不登校・不登校傾向を経験し、オンラインフリースクールなどオンラインでの学びを始めた保護者(全国の30代後半〜50代女性)200名を対象に実施しました。復帰までの期間、最初の一歩の形、前向きな変化、つまずいた点について聞いています。


復帰までの期間|「まだ復帰していない」32.0%、復帰した家庭の約6割は半年以内

まず、オンライン学習を始めてから、お子さまが学校(教室・別室・保健室など)に再び通えるようになるまでの期間です。

オンライン学習を始めてから学校に再び通えるようになるまでの期間(n=200)

最も多かったのは「まだ復帰していない」32.0%。3人に1人は、現時点で学校とのつながりが戻っていません。一方で残る68.0%は、何らかの形で学校に足を運べるようになっています。その内訳を復帰した家庭だけで見ると、半年以内が58.1%、1年以内では83.1%。もちろん1年以上かかった家庭も16.9%あり、「半年で戻れないと手遅れ」ということではありません。

ここで大切なのは、平均値を目標にしないことです。3ヶ月で動き出す子もいれば、1年かけて少しずつ距離を縮める子もいます。数字はあくまで「幅がある」ことを示す目安として見ていただければと思います。


最初の一歩は「別室登校」36.0%|いきなり教室に戻る家庭は6.0%だけ

次に、学校復帰の「最初の一歩」がどのような形だったかを聞きました(まだ復帰していない方は想定している形)。

学校復帰の「最初の一歩」はどのような形でしたか(n=200)

「別室登校(相談室・支援教室など)」36.0%が最多で、「短時間登校(1〜2時間程度)」22.5%が続きます。「放課後の登校・先生との面談」14.5%、「行事や給食など特定の場面のみ参加」11.0%、「保健室登校」10.0%と、教室以外の入り口が全体の9割以上を占めました。

「最初から通常どおりの登校」はわずか6.0%です。つまり復帰は「行けるか、行けないか」の二択ではなく、教室の手前にいくつも踏み台がある、というのが実態です。在籍校に相談する際も、「教室に戻れますか」ではなく「別室や短時間から試せませんか」と聞くほうが、話が前に進みやすくなります。


復帰の過程で見られた変化|「オンラインで同世代や先生と話せた」62.0%

復帰に向かう過程で、お子さまに見られた前向きな変化を複数回答で聞きました。

復帰に向かう過程で見られた前向きな変化(複数回答・n=200)

「オンライン上で同世代や先生と話せるようになった」が62.0%で最多。次いで「在籍校の先生と連絡が取れるようになった」43.0%、「生活リズム(起床・就寝時間)が整った」35.5%と続きました。

上位に並んだのは、いずれも学力そのものではなく「人と話せる」「連絡が取れる」「朝起きられる」という土台の部分です。「学習の遅れに対する不安が減った」20.5%、「自己肯定感・自信が回復してきた」10.0%が下位だったことを踏まえると、学びや自信は土台が整ったあとに戻ってくる、という順番が見えてきます。


つまずきの1位は「子どものペースと親の焦り」50.5%

反対に、復帰を進めるうえで大変だったこと・つまずいたことです。

学校復帰を進めるうえで大変だったこと(複数回答・n=200)

「子どものペースと親の焦りにギャップがあった」が50.5%で、半数が挙げました。次いで「朝起きられず登校の時間に間に合わない」29.0%、「在籍校との連携・調整(出席扱いや配慮の相談など)」19.5%です。

1位が子ども側の問題ではなく、親子のペースのずれだったのは示唆的です。「今日は行けそう」と思った日ほど期待してしまい、行けなかったときに落胆が伝わってしまう——そんな経験を語る声は少なくありません。「一度登校できても続かず、また休みがちになった」16.5%も含め、進んだり戻ったりを前提に構えておくことが、結果的に親子双方の消耗を減らします。


調査結果を受けて、WIALISが大切にしていること

今回の結果からは、復帰の入り口が「別室・短時間」といった小さな一歩であること、そしてその手前に「人と話せる」「生活リズムが戻る」という段階があることが見えてきました。WIALISでは、まず安心して過ごせる状態をつくることを出発点に、在籍校との連携や出席扱いのご相談も含めて、ご家庭のペースに合わせて伴走しています。保護者の方だけでのご相談も承っています。


まとめ|復帰は「教室に戻ること」から始まらない

今回の調査では、復帰した家庭の約6割が半年以内に何らかの形で学校とつながり直していた一方、その入り口の9割以上が別室・短時間・放課後といった教室以外の場所でした。

そして前向きな変化の上位は、学力ではなく「話せる」「連絡が取れる」「朝起きられる」という土台の回復です。焦って教室を目標に置くより、今日できた小さな一歩を数えるほうが、結果的に近道になるのかもしれません。

※本記事の調査データ:株式会社WIALIS実施/中学生の子を持つ保護者200名対象アンケート

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