「うちの地域には通えるフリースクールがない」——不登校のお子さんの居場所を探すとき、住んでいる場所によって選択肢の数がまったく違うことに気づかされます。全国対応のオンラインフリースクールは、その差を埋める手段として広がってきました。
では、都市部の家庭と地方の家庭では、選ぶ理由や重視するポイントは違うのでしょうか。株式会社WIALISでは、中学生のお子さんが不登校・不登校傾向を経験し、全国対応のオンラインフリースクールを選んだ保護者200名にアンケート調査を実施しました。
今回の調査について
調査は、中学生のお子さんがいて、現在または過去に不登校・不登校傾向を経験し、全国対応のオンラインフリースクールを選んだ保護者(全国の30代後半〜50代女性)200名を対象に実施しました。お住まいの地域、近隣の支援機関の有無、選んだ理由、重視した点について聞いています。
回答者の居住地域|郊外・ベッドタウンが41.0%で最多
はじめに、回答いただいた200名のお住まいの地域です。

「上記以外の市(郊外・ベッドタウンなど)」41.0%が最多で、「県庁所在地・中核市」27.5%、「東京23区・政令指定都市」21.0%、「町村部・山間部・離島など」10.5%と続きました。以降は、東京23区・政令指定都市と県庁所在地・中核市を「都市部」(97名)、それ以外の市と町村部を「郊外・町村部」(103名)としてお読みください。
通える対面の居場所|「近隣にない/分からない」が19.0%
自宅から通える範囲に、対面のフリースクールや教育支援センター(適応指導教室)があるかを聞きました。

全体では「公共交通機関で30分以内にある」27.5%、「徒歩・自転車で通える範囲にある」24.0%と、半数強は比較的近くに選択肢があります。一方で「近隣にはない/あるかどうか分からない」19.0%、「片道1時間以上かかる場所にしかない」7.5%と、4人に1人は通所という選択肢が事実上ありません。
ここは地域差がはっきり出ました。「徒歩・自転車で通える範囲にある」は都市部34.0%に対し郊外・町村部14.6%。逆に「車で1時間以内にある」は都市部12.4%に対し郊外・町村部31.1%で、送迎が前提になります。町村部・山間部・離島にお住まいの方(21名)に限ると、「近隣にはない/分からない」が47.6%に達しました。
選んだ理由|1位は「地域に関係なく比較・検討できる」52.5%
では、全国対応のオンラインフリースクールを選んだ理由は何でしょうか。

「地域に関係なく選択肢を比較・検討できる」52.5%が1位。次いで「在籍校の出席扱いに対応していた」37.0%、「地域が狭く、周囲の目が気になる」35.0%と続きました。
興味深いのは、1位の理由が都市部52.6%・郊外・町村部52.4%とほぼ同じだったことです。近くに選択肢がある家庭でも、「近いから」ではなく「比べて選びたいから」全国対応を選んでいます。地域差が出たのは「近くに通える対面の居場所がなかった」で、都市部21.6%に対し郊外・町村部31.1%。地方では、比較の前にそもそも選択肢がないという事情が加わります。
重視した点|料金・出席扱い・保護者サポートが横並び
最後に、選ぶ際に重視した点です。

「月額料金・初期費用」51.0%、「在籍校での出席扱いの実績・サポート体制」46.0%、「保護者向けの相談・面談サポートがあるか」45.0%が上位3つで、ほぼ横並びです。子ども本人に関する項目より、家計・学校との調整・親の相談先といった「保護者側の条件」が先に来ています。
地域別に見ると、出席扱いは都市部41.2%に対し郊外・町村部50.5%、保護者サポートは都市部41.2%に対し郊外・町村部48.5%。近くに相談できる場が少ない地域ほど、スクール側の学校連携と保護者支援に期待が寄せられていました。一方、月額料金は都市部51.5%・郊外50.5%とほぼ同じで、家計の基準に地域差はありません。
調査結果を受けて、WIALISが大切にしていること
今回の結果から見えたのは、「通える場所があるか」には明確な地域差がある一方、「何を基準に選ぶか」は地域を問わず共通だということです。WIALISは全国どこからでもご利用いただけます。在籍校での出席扱いのご相談、保護者の方だけでの面談にも対応していますので、まずは現状のご相談からお気軽にお声がけください。
まとめ|地域で違うのは「選択肢の数」、共通するのは「選ぶ基準」
徒歩圏に対面の居場所がある家庭は都市部で34.0%、郊外・町村部では14.6%。町村部では半数近くが「近隣にない/分からない」と答えており、地域による差ははっきりしています。
それでも選ぶ理由の1位は、地域を問わず「地域に関係なく比較・検討できる」でした。全国対応であることの価値は、遠方の家庭を救うことだけではなく、どこに住んでいても同じ土俵で選べることにあります。まずは複数のスクールを並べて比べるところから始めてみてください。
※本記事の調査データ:株式会社WIALIS実施/中学生の子を持つ保護者200名対象アンケート